大学近くのアパートは友人のたまり場になりがち
大学の近くにアパートを借りると後々、友人のたまり場になってしまう傾向がります。それによって賃貸生活上のトラブル発生するケースも少なくありません。
今回は、大学の近くにアパートを借りた学生の実際の体験談から、たまり場状態の解消方法を解説します。
大学の近くにアパートを借りた体験談
部屋探しの条件
私は群馬県の女子校から、東京都西部にある某大学に合格しました。
自宅から通学すると大学まで、片道、約2時間くらいかかってしまいます。大学では勉強はもちろん、サークル活動や、アルバイト、友人との付き合いなど、学生生活を充実させるために、賃貸物件を選ぶ時はできる限り、「大学の近くの賃貸物件」で検討しました。
そして、大学の近くの賃貸物件というポイントはやはり時間の面で最優先の条件として、今の物件に決めました。大学から歩いて5分くらいの場所のアパートタイプのワンルーム物件です。
叔父からの忠告
契約のは連帯保証人が必要なため、叔父に、大学合格の報告もかねて、あいさつに行きました。
こんな会話が交わされました。
どんなアパート借りたんだ?
大学から歩いて5分くらいの便利な場所のアパートです!
そんなに大学に近いと、友達のたまり場になってしまうぞ!
との忠告を受けたのです。
あまり実感はなく、それがどういうことなのか意味も分からず、聞き流していました。
実際に住んでみた結果
大学に入り友人もおかげさまで、何人もできました。
友人の中には、2時間通学の人もいまして、飲み会で遅くなったりすると、泊めてあげたりもしてました。朝まで高校生時代の部活の話や、卒業してからやりたいことなど熱く語ったりして、かなり楽しい時間を過ごすことが多かったです。受験勉強ばかりで、人と話す機会がめっきり少なく、友人とのこういったコミュニケーションはとても楽しい時間となりました。
友人一人を部屋に招いているうちに、2人、3人と徐々に人数が増えていきました。いわゆる、たまり場状態になってしまいました。
まぁ、一人の時間が少なくなり、戸惑いもありつつ、一方で、楽しくもあったので、甘んじてコのたまり場の状態を特にどうしようともしませんでした。
しかし、ある時、事件は起きました。
5人ほどでたまっていて、お酒も進み、ついつい声も大きくなって…。深夜1時を過ぎたころ、隣から壁をどんどんと激しくたたく音が!お察しの通り私たちが騒いでいたことによる騒音への抗議のドンドンなわけです。
次の日、アパートの管理会社の方から、注意を受けてしまいました。どうやらお隣だけではなく、周りの住人から何件か、苦情の連絡がいってしまったようです。
また、実家の親にも連絡がいってしまい、親からはこっぴどく叱られました。こういったことから、当初は自分が楽しくて、友人を招いていた部分もありましたが、すっかり、人に迷惑がかかるかと思うと、友人を部屋に呼ぶのが嫌になってしまいました。今思えば、叔父の忠告をしっかり聞いてそれなりの対応をすればよかったと後悔しています。
しかし、私のこんな心境もいざ知らず、友人たちは注意を受けたり叱られた張本人ではないので、私がアクションをおこさなければ「たまり場」状態は解消できるはずもありません。やはり、仲のいい友人には、前はよかったのに、「もう部屋に来ないでくれ!」というのははばかられます。ずるずると、悪気はないのですが、また、たまり場状態は解消されず、またまた、ほとぼりが冷めないうちに酒盛りをしてしまいました…。
度重なる、騒音の苦情が原因でアパートの管理会社から、更に強めの注意をされてしまいました…。
たまり場と化した自分のアパートでは、ひとりの時間が少なくなって、息苦しいと感じることが多くなってきて、この事件です。気分的な問題だけでなく、アパートの契約、入居者規約の違反の程度がはなはだしいという理由で、退去を迫られてしまう可能性もあり、現実的な問題もあります。何とかこの「たまり場」状態を解消しなければなりません。
意を決した私は、友人たちに、この状況を正直に伝え、アパートに来るのを断るようにしました。これだけでは、少し時間がたつと、なし崩しになると思い、さらにダメ押しで、部屋にいる時間を少なくするために、アルバイトを積極的に励むようになりました。こうすることで、友人の甘い誘惑(≒強い圧力?)を断ち切れます。
ねぇ、今日、部屋に行っていい?
ごめん、今日、バイトなんだ!
そっかぁ…。
じゃ、仕方ないよね…。
このような対策をし、何位人も出入りしていた友人に、そのたびごとに、丁重に、説明して部屋に来るのを断った結果、友人関係が壊れることはありませんでした。それどころか、意外にも向こうから「ごめんね」と謝ってくるケースも。
少し安心しました。
たまり場の解消への2つのポイント
大学の近くにアパートを借りると、友人のたまり場になってしまう傾向になってしまいます。しかし、たまり場になってしまうと、なかなかその状況から抜け出せません。
自分自身で、その状況が心地よかったり、または、たまり場化してきても、なかなか、友人が集まってくるのを断りにくくなるという二つの側面があるからです。
今回、たまり場を解消できたポイントは2つ。
徐々に息苦しさを感じつつも、近隣住人に迷惑をかけてしまったことがきっかけで、思い切って近隣住人に迷惑をかけてしまうことを理由に「部屋に来ることを丁寧に断ったこと」とバイトに励んで、「部屋にいる時間をある意味強制的に少なくしたこと」です。
私の体験談が参考になれば幸いです。
追記
「たまり場」の解消法はいかがでしたでしょうか?
最後に「大学の近くのアパート」に関してフォローします。
こういう経験談を掲載することで、「大学の近くのアパートは避けた方がいい」と思われてしまうのは本意ではありません。実はメリットもたくさんあります。
大学に近いアパートのメリットは下記の通り。
- 通学にかかる時間が少なくて済む
- 授業をさぼりたい気持ちがでない
- 通学の交通費がかからない
- 通学にかかる時間が少ないことで、アルバイトもしっかりできる
「時間」のメリットを軸にたくさんのメリットが生まれるというわけです。