賃貸アパート、マンションでの生活の利便性を高めてくれる設備のひとつ「室内物干し」。メリットが大きい割に、それほどありがたがられていないような気がしないでもありません…(^^;)。
一方で、デメリットも無いわけではありません。でも、それらを理解していれば、「室内物干し」に対するあなたの評価もきっと上がるはず。そして、賃貸生活が、より快適になります!
それでは、室内物干しのメリット・デメリットを解説いたします。
メリット
雨降りでも洗濯物を干せる
当たり前なのですが、室内物干しは、雨が降っていても、部屋の中で洗濯物を干すことができます。単純に「雨降り」と書きましたが、雨にもいろいろあります。
- 梅雨の時期の長雨
梅雨の時期は何日も何日もぐずついた空模様で、洗濯物がたまる一方なのですね…。 - 夕立・ゲリラ雷雨
夏は夕立やゲリラ雷雨で急な雨降りの恐れがあります。ちょっと外出している間にものすごい雨で、急いで帰った挙句、そのかいもなく、せっかくの洗濯物がずぶ濡れ…。
長い間の雨や、突然の雨など、いづれも洗濯物を外に干せない(干しにくい)状況です。室内物干しがあれば、これらを気にすることなく、悪天候に影響受けずに、洗濯物が干せるのです。
花粉、PM2.5、黄砂などがつかない
洗濯物を外に干すことで、大気中の微粒子が衣類に付着します。花粉やPM2.5、黄砂などがそうです。これらは、健康に悪い影響があるので、できるだけ避けたいですね。
春先の花粉の時期に外で干した洗濯物。さらっと乾いた衣類は、気持ちいいです。しかし、洗濯物をたたんでいると、目がショボショボして涙目に、鼻がムズムズ、はくしょんっ!とくしゃみが出るといった経験がある人は少なくないはずです。いうまでもなく、衣類についた花粉が原因です。
洗濯物を室内物干しで乾かすことで、花粉漂う外気に触れることはなくなります。(但し、室内にも花粉は僅かですが入り込みますので、付着がゼロというわけではありません)
周囲の視線のストレス無し、防犯面もよい
室内物干しなら、洗濯物を周囲から見られることはありません。
ですから、ある無しにかかわらず、周囲からの視線に対する心理面のストレスがありません。また、防犯面では、下記に記載する犯罪被害のリスクを大きく少なくできます。
- 特に女性の一人暮らしでは、洗濯物を外に干すことの、変質者による窃盗被害
- 洗濯物の衣類の特徴から性別や年齢、家族構成などを推測されてて、悪質な訪問セールスのターゲットにされる
窃盗や悪質セールスの被害は、金銭的な損失だけでなく、心理的なダメージも大きいので、避けたいところですね。室内物干しはこれらから、あなたを守ってくれることでしょう。
紫外線による衣服のダメージを受けにくい
室内物干しなら、紫外線による衣類のダメージを少なくしてくれます。お気に入りの洋服を強烈な紫外線から守り、劣化を遅らせ、長く着ることができます。
衣類の種類によっては「陰干し」が推奨されています。具体的には…
- 綿
- 麻
- ウール
- シルク
- 色柄物
などです。
綿はカジュアルなスウェットやシャツに多く、夏に快適な麻のシャツやパンツ、寒い季節に活躍するニットなどはウール、そして、肌触りの良いシルクはアンダーウエアによく用いられます。
例えば、メイドインUSAの綿100%のスウェットは洗うたびに風合いが、よくなり”あじ”がでてきて、かっこよく5年10年も余裕で着れるといって、アメカジ好きの人からは大人気です。但し、これは選択のやり方をも違えるとそうはいきません。紫外線などにより、劣化は早まってしまうのです…。
このように、陰干しを推奨されている衣類は意外と多いです。このような衣類は室内物干しで乾かすことで、長くいい状態で着ることができるというわけです。
洗濯の時間帯を気にしなくてよい
室内物干しなら、洗濯物を干す時間帯を気にしなくてよいので、ライフスタイルに余裕が生まれます。
例えば、あわただしい朝の準備をし、家を飛び出し、仕事に向かう。そして、夜、疲れ果てた体で、食事して、お風呂に入り…。寝る前に洗濯?夜に洗濯物をベランダに干すのって、どうなの…???
で、休日は、うっかり、起きたらお昼すぎ…。冬だと、お昼過ぎでは、ベランダの洗濯物は乾かん!!
そうこうしているうちに、知らないうちに、洗濯物しなきゃいけない衣類が山盛り…。
一人暮らしの人に多いパターンです(笑)。
これらは、ベランダなど、外に干すことが基準で、洗濯をしそびれてしまうパターンなのです。室内物干しなら、そのような懸念はいりません。
夜、仕事から帰ってきたら、お風呂に入る前に、洗濯機を回し、寝る前に室内物干しに干す。休日、仮にお昼過ぎから洗濯を始めても、室内物干しなら、冬の寒い空気で乾かないということもないですね。
(※洗濯機を夜間に試用する場合、機種や建物の構造によってはモーター音など騒音で周囲に迷惑となる場合がありますので、状況に合わせご配慮ください)
デメリット
重量制限に注意
構造的に室内物干しはベランダなどにある物干し比較して、耐重性(重さ)が低いので、多くの洗濯物は干せません。
具体的な「耐荷重」がどれくらいなのかは、室内物干しにステッカーなどに、記載がありますのでそれを参考にします。但し、これは、設置してある壁の材質、洗濯物の干した時の左右の重量バランスなどによって、記載されている数字以下になるケースも考えられます。
とはいえ、一人暮らしの場合、2-3日の洗濯物であれば、余裕で干すことは可能です。
梅雨時に、一週間も洗濯物がたまり、つかの間の晴れの日にドカッとまとめて洗濯した場合には、とても上記のような重量では済みませんので、気を付けましょう!(洗濯物が多い場合、重量もそうですが、室内物干しの干すスペースも足らなくなるとも言えますが…)
生乾きによる臭い
室内干しは、太陽光(紫外線)による殺菌効果が期待できません。そのため、洗濯物に含まれたにおいのもととなる菌が、繁殖しやすくなります。また、外干しより乾く時間が長くなることもあり、菌が、より繁殖しやすい環境となります。結果、生乾き臭が発生してしまいます。
なるべく早く乾くように、洗濯物同士の間をなるべく広く開ける、扇風機、サーキュレーター、除湿機、エアコンなどをかけるなどの工夫が必要です。
抗菌成分が入った、生乾き臭の防止用の洗濯洗剤を利用するなどの対策も必要です。
サーキュレーター、除湿機、エアコンの電気代のコスト
上記に関連して、室内干しでは生乾き臭を防止するために、扇風機、サーキュレーター、除湿機、エアコンなどを稼働させるケースが多いです。早く乾かすための対策ですが、これらは、家電製品なので、電気代がかかります。
お気に入りの衣類を気持ちよく着れる期間を長持ちさせるためのコストとしては、割安かと思われますが、価値観の違いもあるので、各家電製品の使用時間による電気量の目安を下記サイトで参照して判断しましょう。
参照: 「@niftyでんき~代用OK? 電気代はどちらが安い? 扇風機とサーキュレーターの違いとは~」
室内が生活感にあふれてしまう
室内物干しは文字通り、部屋の室内に洗濯物を干します。つまり、生活の空間の中に「洗濯物」が干してあるわけです。スタイリッシュな家具や家電でかっこよくインテリアを飾ったとしても、洗濯物が干してあることで、一気に「生活感」が出てしまいます。
急に、友人や恋人が部屋に遊びに来ることになったら、慌ててしまいます(^^;)。
まとめ
室内物干しのメリットとデメリットについて解説いたしました。
トータル的には室内干しの方が、メリットが多いような気がしませんか?これであなたの「室内物干し」という設備の見る目が変わったのではないでしょうか!?
室内物干しの評価は上がりましたよね!?
最後に、メリット、デメリットは、個人の価値観で大いに異なることもあるので、異論がある人もいるかもしれません。
それはそれで、OK!だと思います。
但し、防犯対策はしっかりすることをお勧めします。防犯関連のことは、個人の価値観による考え方ではなく、悪意のある第三者が存在しますので…。
それでは、あなたが素敵な賃貸生活が送れますように!