賃貸のお部屋探しで、一階のお部屋は、人気がありません…。
どんなお部屋をお探しですか?
とりあえず、一階は無しで…
といった具合に、何がいいというより、「一階はダメ」という条件となってしまっているのです。
しかし、先入観で「一階は無し!」としているのはもったいないです。何事もメリット、デメリットがあります。両方をよく理解したうえで、お部屋を検討すると素敵な賃貸生活を送れますので、是非、最後まで読んでくださいね!
デメリット
日当たりが悪い
住宅街にある建物の一階のお部屋は、日当たりが悪いケースが多いです。
特に駅から徒歩15分圏内の地域では、住宅が多いので、建物同士が近いため一階は日当たりが悪くなりがちです。
休みの日にお部屋にいても、日当たりが悪ければ室内は暗いので、気分が乗らないし、洗濯しても乾きが遅かったり…。というのがつらいところですね。
防犯的に不安
一階の部屋は防犯に不安があります。
侵入窃盗犯は、二階以上の部屋に侵入するより、一階の方がに入る方が簡単です。地続きですから。二階以上に泥棒が入らないということはありませんが、侵入窃盗事件の数としては一階の方が多いのは事実です。
2000年前後に、玄関の錠をピッキングして侵入する窃盗犯罪が多発しましたが、玄関錠の高性能化により、ベランダ側のサッシのガラスに細工をして侵入する手口が多くなったのです。一階が防犯面で不安といわれるのはこういった理由です。
また、室内迄入ってこないまでも、不審者による女性の洗濯物を狙っての窃盗の不安という事件もあります。女性の一人暮らしに限らず、カップル、夫婦、家族で入居していてもこういう輩に狙われるのは不安です。
人目が気になる
一階は、ベランダの向こうが道路の場合、通行人の視線が気になります。こちらを見ているわけではなくとも、「見られているんじゃないか?」と、ついつい自分が勝手に思いがちです。それだけでも心理的には嫌なものです。
また、不審者やストーカーに狙われたなら、一階はのぞき見されやすいので注意が必要です。
騒音
一階の部屋は騒音に悩まされる可能性があります。
まずは、上階に住んでいる人の生活音です。
建物の構造や住む人の生活スタイルによって、騒音が発生します。すなわち、どたどた歩く人であったり、それこそ、元気盛りの小さいお子さんですと走り回ったりする音が騒音となります。
また、通常レベルの生活音であっても受け取る側の心理状態で、騒音として感じてしまうこともあります。
(もっとも、一階に限らず、上に住人がいる場合は、この問題は付いて回ります)
次に、外からの騒音が入りやすいことがあげられます。
前の道路を通る自動車、自転車の音。歩行者の話し声など。一階の部屋は周辺に様々な音の発生源が多くあり、そこからの音が聞こえやすいのです。
メリット
物件探しが楽
一階の部屋のメリットは、部屋探しをする時に物件を探しやすいということがあります。
一般的に二階の方が人気があるため、先に決まってしまします。一階はNGという先入観を捨てて、選択肢とすることで、検討できる物件数が圧倒的に増えます。
例えば…。
一階だけれども、「駅から近くて家賃も安い部屋」と2階だけれども、「駅から遠く、希望より狭い部屋」だったら、どちらを選びますか?
大学を合格して、初めての一人暮らし。部屋探しが出遅れてしまって、希望していた大学近くの地域では2階の部屋が無くなっって、一階しかない。二階の部屋に入れるとしたら、ひと駅先の地域に行くか、4月中旬まで待たなければならないとしたら…。二階の部屋と一階の部屋のどちらを選びますか?
一階の部屋でOKであれば、選択肢が増えるので、部屋探しが楽になるのです。
家賃が安い
一階の部屋は二階以上の部屋と比較して家賃が安いというメリットがあります。家賃が安い理由は、単純に二階以上の部屋の方が人気があるからです。
しかし、一階の部屋がデメリットではない、デメリットとしても許容できるのであれば、これほどお得なことはありません。
同じ間取りで一階と二階で家賃に2,000円の差があるとしたら…。1年で、24,000円の差、2年で、48,000円の差となります。大きな差ですね。
引越しや買い物が楽
一階の部屋は引越しや買い物が楽です。言い換えると、荷物の持ち運びが楽です。階段がないので、エントランスから地続きで部屋に出入りできますから。
引越し時の、家具・家電、買い物時の買い物袋って重いですよね。これをもって、二階、三階と階段を上るのは大変です…。
特に引越し時は、このことを強く実感するはずです。荷物を運ぶのに階段を上がったり、エレベーターの待ち時間でタイムロスすることがないのはメリットなんです。
想像してみてください。
一人暮らしの引越しでは、引越し業者を頼まずに、家族や友人に手伝ってもらうケースも少なくありません。いざやってみると、かなりの重労働です。二階へ運ぶのに、階段を上るなどは鬼の重労働です!
一階の部屋は階段の上り下りが無いので、それだけでも引越しが楽なのです。
階下への騒音の心配がない
一階の部屋は下の階に対して騒音で迷惑をかける心配がないというメリットがあります。
床を走り回る音や振動は、木造アパートであろうが、鉄筋コンクリート造のマンションであろうが、程度の差こそあれ、階下に響いてしまうものです。
また、無意識ではありますが、床に響く「歩き方」をしてしまう人が、一定数いらっしゃいます。こういう人の場合、下の階の人と騒音トラブルになったり、管理会社から注意を受けたりしてしまいます。
このような経験がある人は、次の部屋探しの時に「一階」を希望条件の上位にする人が多い傾向です。一階であれば、「自分の歩き方」で、下の人に迷惑をかけることなく、安心して部屋の中で生活できます。
一階に住むことが向いている人、向いていない人
家賃の安さ重視の人
一階の部屋は二階より家賃が安いので、家賃の安さ重視の人にはお勧めです。
例えば、駅から近い物件は家賃が高いですが、「駅の近さ」を条件的に妥協できない場合には、家賃が少し安い一階のお部屋を検討してみましょう。
体力が弱くなってきた人
一階の部屋は基礎体力に自信が無くなってきた人にお勧めいたします。今や、高齢化社会で、60代70代の一人暮らし世帯も少なくありません。
エレベータがあれば、普段の生活には支障ないと思いますが、階段のみの建物であれば一階をおすすめします。上り下りの大変さということもありますが、階段を降りる時の転倒によるけがも、懸念されます。
体力的に地震が無くなってきた年齢になりましたら、一階のお部屋をご検討してみてはいかがでしょうか?
小さいお子さんがいる人(世帯)
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、一階のお部屋を希望するケースが少なくありません。
どうしても、元気盛りのお子さんは、家の中を走り回ったりしますので、下の階がある場合には騒音トラブルになりがちです。それをあらかじめ避けるために、一階のお部屋に住むというのは選択肢として大きな一つです。
一人暮らしの女性
特に一人暮らしの女性の場合は、一階の部屋は防犯的に避けることをおすすめします。一人暮らしの女性は一階のお部屋は向いていません。
窃盗やストーカーのリスクが高いうえに、それがなくとも、予防のための対策が面倒であることと、気疲れが懸念されます。
(もっとも、二階以上が防犯対策が必要ないということではありません)
まとめ
お部屋探しをする時に、一階かそうでないか迷う場面がありがちです。特に、引越しまでの時間が迫っていたり、引越しする地域が限定されてたりする場合はなおさらです。
一般的に一階は人気が無いのですが、その理由は友人・知人からの単純な一般論だったり、自分自身の思い込みだったりするものです。
ここでは一階の部屋のメリット・デメリットを客観的にピックアップしました。これを基に自分の環境がどんなふうに当てはまるのか検討してください。あなたにより良いお部屋探しのヒントになれば幸いです。