※事例・業種に関する限定公開情報あり
訪問販売の対応策を解説します。
特に一人暮らしを始めたばかりの時は、「訪問販売」は経験したことがなく対応に困惑します。玄関先で粘られて、いらないものを買うのはお金と時間の無駄です。効果的な対応策で、自分を守り、貴重なお金と時間をもっと有意義に使いましょう。
ここでは、「訪問販売」の対策のための具体的な「物件の選び方」と「対応方法」を説明します。
物件の選び方
これから、一人暮らしをするための部屋探しをしているあなたに、そして、一人暮らしをすでにしているけれど、訪問販売に対して不安を抱えているあなたのために、物件の選択方法を解説します。
基本的にはセキュリティ設備が充実している物件がおすすめです。
オートロック物件
訪問販売に対しては、オートロック物件が最も効果的な物件の一つです。
- 玄関先までだどりつきにくい(※1)
- モニターで人物確認できる
- 居留守が容易にできる
つまり、セールスマンがあなたに接触しにくいわけです。
テレビドアホン付きインターホン物件
テレビモニター付きインターホン物件は、オートロック付き物件と比較し、小規模なアパートや築年数の少し古くなった物件でも後付けで取り付けられているケースが多くあります。家賃も、オートロック付き物件と比較して安いです。
(家賃の予算がオートロック付き物件は厳しい人はこれをチェックしましょう。)
テレビモニター付き物件は、前述しましたが、訪問者の「顔」が確認できます。それを見て、玄関を開ける開けないの判断の一つにできます。(原則、開けないで!)
参考:パナソニック「テレビドアホン VL-SWD505KS
ドアスコープ&ドアチェーン付き物件
物件によってはオートロックはおろかテレビモニターホンもない物件ももちろん多くあります。しかしながら、訪問販売に対しては、最低限「ドアスコープとドアチェーン」は付いている物件が望ましいです。
- コンコン!または、ピンポーンと誰かが来ます。
- ドアスコープで確認
- 宅配業者?デリバリー?
- ドアチェーンをかけて玄関ドアを開ける
- 確実に訪問販売でないことを確認して、玄関ドアを開けて対応する
このような流れで、安全対策に対応できます。
いろいろなセキュリティ設備がついている物件を望めない場合、なるべく「ドアスコープとドアチェーン」は、付いている物件にしましょう。
対応方法
モニターでだれが来たかを確認する
テレビモニターホンは、訪問者が「呼びボタン」を押すと自動的に室内のモニターにカメラの画像が表示されます。(一部機種を除く)
モニターをみて心当たりのない人物であれば、スルーでOKです。
但し、角度等の関係で顔や身なりが見えない場合があります。通販で購入したものが、宅配便の配達のタイミングだったりするとスルーもなかなかできません。この場合の対応方法は後述します。
居留守
”テレビモニターで来訪者を確認して、心当たりなければスルーでOK”としましたが、いわゆる「居留守」ということです。この「居留守」は大前提の対策です。
訪問販売のセールスマンはトークのスペシャリストです。コミュニケーションをとってしまうと、スルスルと術中にはまります。
身を守るための「居留守」は正義です。
玄関ドアは開けない
玄関は開けないのが鉄則です。
例えば、Amazonや楽天の通販サイトで何かを注文したとします。ちょうど配達のタイミングで、ピンポーン!とインターホンが鳴ったら、ついつい、宅配業者と勘違いして玄関ドアを開けてしまい、そこに立っていたのは訪問販売のセールスマンだったという失敗談が少なくありません。
UderEatsや出前館などのデリバリーを注文した時も同様です。
普段は気を付けていても、何かを注文してウキウキしている時には気が緩みがちです。玄関ドアはすぐに開けずに、誰が来たのかしっかり、確認してからにしましょう!
はっきり断る
インターホン越しや玄関ドアを開けてしまった場合の対処法です。
合法的、非合法、合法だけどグレー、悪質などいろいろな訪問販売のセールスマン。一応、決まりはあるようです。
まずは、「営業ですか?」と聞きます。「はい、営業です。」と答えたら、「いりません!」と丁重にしかしはっきりと断りましょう。
そもそも、訪問販売はまず、次のことを勧誘を始める前に告げる必要があります。
- 事業者の名称
- 契約の締結を勧誘するためのいわゆる営業目的
- 販売しようとする商品の種類
これが無ければ、そもそもモグリです。そして、次の要件が成立すると勧誘の継続が禁止されています。
いりません!
「はっきり断る!」といっても、感情的に言ってしまうと受ける側も感情的になり、無用のトラブルにならないように注意しましょう。
人が良すぎて、なかなかできないんだよね…
確かに、断れない性格の人も一定数いらっしゃいます。シビアなこと言うとこういう性格の人が狙われてしまうのですが、これは、選択肢は2つです。
- オートロック物件に住む
- クーリングオフを利用して解約する
暗号マーキングを消す
一部の訪問販売業者は同業者同士で情報共有しているそうです。入居者の情報を玄関のネームプレートなどに暗号マーキングして、いわゆる「カモ」をわかるようにしているとのこと。
ネームプレートのフレーム部分に何やら記号のようないたずら書きがあったら、消すようにしましょう。あなたは狙われているかもしれません!
訪問販売お断りステッカーを貼る
「訪問販売お断りステッカー」を玄関ドアなどに張り付けておきましょう。気休めにしかならないケースもありますが、最初から意思表示をすることで、訪問販売のセールスを寄せ付けないことも大事です。
彼らも「売ってなんぼ」なので、効率が悪いことは避けるかもしれません。対策の一つにやっておきましょう。
訪問販売の事例
訪問販売って、具体的に何を売りに来るんですか?
訪問販売が100%悪質業者というわけではありません。いい商品もあるでしょう。しかし、「自分が意図しない」購入をするまでの時間とお金が発生してしまったら、どんないい商品であっても、「自分」にとってはよいことではありません。
ここでは過去に詐欺、または、詐欺まがいの事件となった商品や手口などを上げたいと思いますが、短絡的に記事にすると、まっとうなビジネスをしている企業や人に対して偏見や差別があるといけません。
あくまでも、事例として客観的に受け止めていただきたいので、アップルアパマン公式LINEアカウントにての限定的な公開とさせていただきます。
まとめ
訪問販売はニーズがあるかわからない家(部屋)に飛び込みで営業をかけるので、とても大変な仕事です。大変な仕事の見返りとして、成約をした時の報酬も高額といわれます。つまり、商品の価格も高額なのです。
セールスマンの営業トークはプロ中のプロで、特に地方出身者で擦れていない一人暮らしは始めたばかりの人は、悪質な高額商品の営業行為の被害にあいやすいのです。
訪問販売のセールスがなるべく来ない環境が、望ましく、それが、部屋のセキュリティの設備なのです。また、万一、玄関ドアを開けてしまった時、その後の対応は訪問販売に関する法律を知っていることで、被害を防止したり、最小限に食い止めたりできます。
また、この記事では諸事情で明記していない具体事例もできれば事前に知ることで、予防のための知識を備えておきましょう。
追加情報
クーリングオフ
クーリングオフとは、訪問販売など、一度契約しても、一定の条件の下、契約を解除できるという消費者保護の制度です。
国民生活センターに詳しく記載があるので一読しておきましょう。
訪問購入という新しい手口
最近では「訪問販売」ではなく、「訪問購入」の被害もあるそうです。一人暮らし宅にはあまり事例はないと思われますが、雑誌や古い家電製品の回収を名目に部屋に入り込み、頼んでもいない貴金属などを二束三文で、無理やり買い取るというものです。
こういったものにも、注意が必要です
それでは、あなたに良いお部屋がみつかりますように!