仲介手数料無料の賃貸物件は訳あり危険？

賃貸物件を探す際にかかる費用の一つが仲介手数料です。

しかし、中には「仲介手数料無料」と謳っている物件も存在します。

これは一見お得に感じられるかもしれませんが、果たしてそうでしょうか？

この記事では、仲介手数料無料の賃貸物件について、そのメリットとデメリット、そして注意点を詳しく解説していきます。

初めて賃貸物件を探す方でも、理解しやすいように、ポイントを押さえてご紹介します。

賃貸物件において、どのような場合に仲介手数料が無料になるか
仲介手数料が無料の賃貸物件のデメリットとは
「仲介手数料が無料」以外にお得な物件とは
まとめ

賃貸物件において、どのような場合に仲介手数料が無料になるか

仲介手数料が無料になる賃貸物件は、主に以下のような場合にみられます。

オーナー負担

物件のオーナーが仲介手数料を負担することで、入居者にとっては無料となります。

オーナーが早期に入居者を確保したい場合や、物件の魅力を高めるためにこのような条件を設定することがあります。

キャンペーン

不動産会社がキャンペーンとして仲介手数料を無料にするケースもあります。

特定の時期や物件に限定されることが多く、期間限定の特典として提供されることが一般的です。

直接契約

物件オーナーと直接契約する場合、仲介手数料が発生しないため、結果的に無料となります。

ただし、この場合は物件探しや契約手続きなどを自分自身で行う必要があります。

また、この形態は、物件のオーナー自体も契約者と直接の契約に抵抗があるケースが多く、実際はほとんどないといっても過言ではありません。

賃貸物件の「建物そのもの」を不動産会社が所有している場合など、「直接契約」に該当するケースといえます。

特定の物件

新築物件や人気が低い物件、立地に難がある物件など、特定の条件を満たす物件では、集客のために仲介手数料を無料にすることがあります。

仲介手数料が無料の賃貸物件のデメリットとは

仲介手数料が無料の賃貸物件には、以下のようなデメリットが考えられます。

物件の質

仲介手数料が無料の物件は、立地が不便である、設備が古い、間取りが狭いなど、何らかの理由で人気が低い場合があります。

そのため、物件の質に妥協する必要があるかもしれません。

隠れたコストが発生する

仲介手数料が無料でも、その他の初期費用（敷金、礼金、保証金など）が高額である場合があります。

また、そもそもの家賃が、相場より高いケースもあります。

部屋探しに費やす時間に余裕があれば、詳しく調査もできますが、特に、地方から大学合格に伴う引越しで、急いで引越しするケースでは十分注意が必要です。

初期費用が高い、家賃が高いというケースでは、仲介手数料が無料でも、全体の費用を考えると、結局は、大きく割高になることもあるので注意が必要です。

サポート、サービスが不足・不十分

直接契約の場合

不動産仲介業者を介さずに契約するわけですが、契約手続きやトラブル発生時のサポートが得られないことがあります。

また、貸主が直接貸す場合は、宅建業で定められた「重要事項説明」がありません。特に初めての賃貸契約では賃貸の契約についてわからない点も多いため、気を付けましょう。

仲介手数料ゼロの不動産会社

仲介手数料がゼロの会社では、極力コストを下げる必要があります。物件を案内サービスが無かったりします。

そもそも論でいうと、仲介手数料は案内に対しての対価ではないので、必ずしも「案内」の有無が仲介手数料のあり無しには関係ありません。

とはいえ、他社が案内しているのにそれが無いと、サービスが悪く感じられてしまいます。

悪質な業者では、大手仲介会社に案内させ、そこでは、申込させないように念を指し、気に入ったら、来店させて申込手続きをさせるという「ヌキ行為」を煽動する不動産会社があります。通常の会社ではない可能性もあるので、ご注意ください。

「仲介手数料が無料」以外にお得な物件とは

「仲介手数料が無料」は、確かに表面上はお得に感じられます。

但し、お部屋探しの初心者の方にとって、前述のようにリスクもたくさんあります。それ以外にも、お得な賃貸物件を見つける方法があります。

トータルで条件が良くなれば、仲介手数料に固執することはありませんので、参考にしてください。

敷金・礼金なし

敷金や礼金が不要な物件を探すことで、初期費用を抑えることができます。特に最近では、敷金礼金ゼロの物件も増えています。

ゼロゼロ物件は、短期解約違約金が発生する条件が付いているケースも多いので、内容を確認してくださいね♪

フリーレント（家賃割引）キャンペーン

一定期間の家賃が割引されるキャンペーンを実施している物件もあります。初期費用だけでなく、毎月の家賃もお得になる場合があるため、チェックしておくと良いでしょう。

いわゆる「フリーレント」という名称が付いています。

生活費が安くなる設備がある

表面上はわかりにくいのですが、生活費が安くなる設備というのが下記です。

都市ガス

都市ガスは、プロパンガスと比較して、ガス料金が極めて安いです。ガス会社によって異なりますが、同条件でプロパンガスの場合に2倍以上も高いケースがあります。

一方で、プロパンガスの物件の場合、プロパンガスの会社がアパート建築時の設備（エアコン、追い焚き浴槽、浴室乾燥機、システムキッチンなど）を付けているケースもあり、同条件の都市ガスの物件の部屋より、家賃がお手頃のケースもあります。この見分けは、不動産仲介のプロでないと、なかなかできないので、信頼できる会社、営業スタッフを選ぶことも大切です。